【裏ワザ】3ステップでうまくいく!クラスの当番・係・会社活動のリアル

<本記事の内容>

【裏ワザ】
3ステップでうまくいくクラスの当番・係・会社活動のリアル
① はじめに
(1)趣意説明
(2)選択権のバランス
(3)仕組化

② 当番活動
③ 係活動
④ 会社活動
⑤ さいごに

① はじめに

新学期になると必ず決める当番や係。
まず最初に、当番活動と係活動の違いを簡単に説明します。

当番活動→ないと困るもの
例)給食当番、掃除当番、日直など(常時活動)
保健係、掲示(配りもの)係、体育係など(臨時活動)

係活動→あったらいいなと思うもの(主体性に委ねる)
例)レクリエーション係、学習係、新聞係

これらは学校(学級)生活を円滑に回し、よりよい集団・人間関係を構築していくためのものです。
<参考:【特別活動編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説

とはいえ、こんなことで悩んでないですか?

・決める時間はあまり取れないのに、揉めてしまう…
・結局じゃんけんや多数決で後味が悪くなる…
・進んで活動に参加しない子がいる…

これらを解決するためには3つのステップを踏むことが大切です。

【結論】3ステップ
(1)趣意説明
(2)選択権のバランス
(3)仕組化

それでは当番・係・会社活動を決める際、具体的にどうすればいいのか?
ということを、以下で解説していきます。

その前に、簡単に僕の紹介を挟みます。
(知っている方は ②当番活動 に飛んでください)

本記事を書いている僕は、このような人間です。

・親子オンラインスクール「cocowith共同代表
・全国から集まる教育関係者のオンラインサロンオーナー「No name school

「密にならないクラスあそび120」を出版(Amazon教育書ランキング2部門で1位を獲得)

そして5年間の教員生活で、以下のような実績もあります。

・文科省指定教育課程特例校勤務(2014~18年)
・地区教育論文最優秀賞(道徳)
・県、地区代表研究発表(算数・外国語)
・市研究会常任理事(算数)
・学級崩壊立て直し
・原稿執筆(フォレスタネットvol.3「5年生算数『割合』」)

さらにクラスでは、数々の実践を行なってきました。

・クラス会議(赤坂真二先生)
・成長ノート、価値語、褒め言葉のシャワー、会社活動(菊池省三先生)
・『学び合い』(西川純先生)
・振り返りジャーナル、教室リフォーム(岩瀬直樹先生)
・教室内通貨(沼田晶弘先生)
・学びの個別化、協同化、プロジェクト化(苫野一徳先生)
・徹底反復、集中速習(隂山英男先生)
・けテぶれ学習法(葛原祥太先生)
・流動型『学び合い』(高橋尚幸先生)

SNSで見られる大体の実践の経験はありますし、ノウハウもお伝えすることができます。

ということで、このような経験を踏まえた記事を書いていきます。

② 当番活動

結論から言うと、先生がほぼ決めていいです。
そんなことしたら、子どもたちの主体性を奪うのでは…
不満が出るのでは…と心配になるかもしれません。

大丈夫です。
そのために「(1)趣意説明」があります。
それでは早速、3ステップの解説を見ていきましょう。

(1)趣意説明

まず当番と係の意味について語ります。
そして必ず、子どもに問いかける裏ワザがあります。
「当番と係、自分たちでどっちを決めたいですか?」

そうすると子どもたちは、「係」と答えます
確認のため挙手を求めてもいいでしょう。
どっち?」と聞かれると選択したくなるのが人間です。
その習性を活用したテクニックです。

ということで、先生が当番の権限を取ります。
係は、子どもたち主体で決めていくことになります。

今までこの方法で失敗したことはありません。
とはいえ、全部が全部教師が決めるわけではありません。
決めることと委ねるところのバランスが重要です。

では、「(2)選択権のバランス」を見ていきましょう。

 

(2) 選択権のバランス

1 常時活動

特別な事情のない限り名簿順で決めます。
給食当番は3グループくらいに分けるのが一般的でしょう。
役割の変更も基本的にはしません。
これでサッと決まります。

ただし、制限時間等の条件を設け、連続でクリアできたグループのみ役割変更の権利を与えます。
このように、すべてを教師が決めるのではなく、ある程度の裁量権をもたせるのがポイントです。
掃除は学校全体にかかわるので、基本的に学校の方針に従います。(学期ごとの変更が一般的)

2 臨時活動

こちらは、子どもたちに話合いをしてもらいます。
常時活動は教師に選択権の重きがありました。
しかし臨時活動は、子どもたちに委ねる部分を大きくします。

このようにしてバランスをとります。

ないと困る活動を出し合い、子どもたちで人数配分や分担も決めていきます。
ただしいくら時間があっても足りないので、制限時間を決めて話合いをさせます。

子どもたちに話合いをしてもらう自信がない場合もあるでしょう。
その際は、先生が予め臨時活動の案(1人1役でも可)を考えてくるとよいでしょう。
その中から子どもたちに決定してもらうこともできます。
そうすることで、子どもたちは自分で選択したことになります。

もちろん必ず、1人1つは役割をもつことが大前提です。

まとめ

大切なのは「自己決定感」です。
子どもたちが「自分で決めた!」と実感できるようにすること。
そのために教師は、選択肢を用意し最後の決定を子どもに委ねるのです。

100%すべて教師が決めるのではありません。
学級の実態に応じて、教師:子どもの決定のバランスを考えます。
ここに教師のセンスが問われます。

この「自己決定」がうまくいくと、仕組化もスムーズになります。

 

(3) 仕組化

「指導と評価の一体化」とまではいきませんが、活動に対しての評価が必要です。
とはいえ、難しい評価は要りません。

ただ大切にしたいのは、先生だけが評価するのではないということです。
子どもたちでも評価(自己/他己)できるようにするのがポイントです。

1 常時活動

基本的に毎日あるので、こまめな評価(フィードバック)の方が効果的です。
教師からは声かけで十分です。

「今日は〇〇だね」
「ありがとう」「助かったよ」
「明日もよろしくね」
「次はもっとがんばろう」

子どもたちが自己評価できることも大切です。
そのためには、分かりやすい基準が必要です。
「時間」は評価しやすいです。
昨日と比べてどうだったか?と即時に判断できるからです。
なぜ、よかったのか/ダメだったのかを、日々振り返る(評価)する習慣がつきます。

2 臨時活動

常時活動に比べて頻度は少ないものもあります。
しかし考え方は常時活動と同じです。
こまめな評価(フィードバック)の習慣をつけることが大切です。

以下は、黒板係の子に対するフィードバック例です。

「黒板きれいだな!」
「気持ちよく書けるな~」
「チョークが並んでいるとうれしいな」
「黒板消しがすごくきれいだな」

常時活動に比べて、サボりがちになることもあります。
しかしそれでも、できるだけマイナス言葉はかけません。
基本的にはプラスストロークの言葉かけを心がけます。
ネガティブな言葉よりポジティブな言葉かけの方がやる気が出ます。

このようにして、子どもたちが動く仕組みをつくっていくのです。
1か月ほど根気強くやっていれば、どの学年でも定着してきます。

そうすることで、「③係活動」の充実にも相乗効果があります。

 

③ 係活動

係活動は、「あったらいいな」と思う活動です。
常時活動に比べて、裁量権があります。
そして子どもたちは「決めたい!」という熱が高まっています。
なので、制限時間を決めてサクッと決めてしまいましょう。

もし活動が思いつかないようであれば、動画を見せてもいいでしょう。
→ <参考図書>「動画で見る菊池学級の子どもたち
これを見れば、子どもたちの発想力が開花します。

基本的に当番活動と考え方は同じです。

・選択肢を示す(1)
・決定権を与える(2)
・評価の仕組みをつくる(3)

したがって、特に大切にするポイントを箇条書きでまとめていきます。
子どもたちには以下のように伝えます。

 

(1) 趣意説明

・クラスがよりよくなる
・学校のルールの範囲内
・傷付く人が出ない
・あとはなんでもいい

 

(2) 選択権のバランス

・やめてもいい
・掛け持ちしてもいい
・途中で新しい活動をつくってもいい
・途中参加もいい

 

(3) 仕組化

・期間を決めて報告(週1・月1など)
・報告方法は書面や活動発表(朝/帰りの会や学級活動にて)
・活動発表はやりたい人・係のみでいい

活動発表があった方がモチベーションが上がる子もいます。
しかし一方で、こっそりひっそり活動したい子もいます。


なので、そういう子は書面でのやりとりでコミュニケーションをとります。
自宅学習の日記なども活用できます。

まとめ

あったらいいな」なので、そこまでガチガチに力を入れなくてもよいです。
当番活動の仕組みをうまく回すことが大優先。
学級がスムーズに機能するようになってから、重きを置けばいいです。

 

④ 会社活動

係活動と会社活動はほぼ同じです。
なので、係活動と考え方は同じです。
ですが、名前が少し変わっただけでやる気を出す子もいます。

なのでここでは、教室内通貨を用いた会社活動についてお伝えします。
教室内通貨とは、名前の通り教室内で使えるお金のことです。

会社なので、社長や社員などがいます。
活動に応じて利益を出したり、もちろん社員に給料も払ったりします。
税金も払います。

その他いろいろ楽しいイベントを企画し、クラスは大盛り上がりです。
ちなみに僕は、ぬまっちこと沼田晶弘先生を参考にしていました。
→ 教室内通貨の会社活動について(なぜ日本の学校は「お金」について教えないのか小学生に「起業」をさせたところ…

<書籍はこちら>
→(「世界標準のアクティブ・ラーニングでわかった ぬまっち流 自分で伸びる小学生の育て方」)
→(「ぬまっちのクラスが世界一変な理由」)

教室内通貨については、図解でかなり分かりやすく説明されています。
やり方から仕組みまで、これを見ればほぼ完ぺきに網羅できます。
「①趣意説明」はこちらを参照されてください。


→ 引用・参考「【図解deまとめ!】「学級内通貨」委員活動が楽しくなる!

ここまで教室内通貨を用いた会社活動の概要について確認してきました。
見事に「①趣意説明」~「③仕組化」まで網羅されていたはずです。
とても魅力的な教育活動ではないですか?

しかしここでリアルをお伝えします。

/
はっきりいってやる必要はないです!
\

たしかにクラスは盛り上がりますし、お金の学習にもなります。
僕自身実践への手応えもありました。

しかし時間と労力を使うのが実際です。
学級経営に相当自信があり、時間にも心にも余裕のある方は取り組んでもいいのではないでしょうか。
そして、「①趣意説明」がしっかりできることが条件です。

適切に導入すれば、子どもたちのモチベーションは抜群にアップします。
モチベーションが上がれば、学習にも人間関係にも高い効果があります。
なので、教室と社会をつなぐ素晴らしい実践であることに間違いはないです。

 

⑤ さいごに

いかがだったでしょうか?
学級がうまくいくためには、子どもたちの「自己決定」が大切です。
教師が決めるところ、子どもたちが決めるところのバランスを考えてみてくださいね。

子どもたちが動ける仕組みをつくることにより、どんどん教師の手から離れていきます。
そうすることが子どもたちの自立につながります。
ひいては教師の業務量削減にもつながります。

子どもたちを信じて、任せて、認める。
そのサイクルを学級で浸透させてください。

 

みなさんの健康と活躍を願っています。

未熟ながらのお節介をお許しください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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