学級経営がうまくいかない先生に大切なこと(11月)

▼ こんな悩みありませんか?
・ 学級経営のコツが分からず、不安になる
・ 子どもたちのやる気を引き出そうとするものの、なんだか空回りしている
・ いろんな方法は試してみるものの、どれもしっくりこない

こんな悩みを解決し、1年間、学級経営を楽しく行い、子どもたちの力を伸ばす方法をご紹介します。
4月から3月まで、どのような流れで学級経営を行えばよいかを、4月から順にお伝えしていきます。
今回は、11月の学級経営についてです。

以前の記事はこちら→ 学級経営がうまくいかない先生に大切なこと(10月)

<本記事の内容>
「学級経営がうまくいかない先生に大切なこと(11月)」
① 失敗は当たり前
② 失敗を乗り越える
③ 失敗を授業で生かす

本記事を書いている僕は、現役の小学校教師でありながら、中学生~高校生まで幅広くサポートするフリースクールも運営したり、全国から集まる教育関係者のオンラインサロンオーナーも務めたりしております。
また、5年間で1000冊以上の本を読み、教育や人間関係、モチベーションについて、今も学び続けています。
今回は、これらの経験を基にした記事を書いていきます。

結論

失敗をチャンスにする」ということを、子どもたちに教え、実感してもらうことです。
人はみな失敗します。失敗しない人なんていません。
でも、失敗は怖かったり、恥ずかしかったりしますよね。
そんな気持ちを乗り越え、失敗を生かしていくコツをご紹介します。

それでは早速、読み進めていきましょう(^O^)/

 

① 失敗は当たり前

失敗しない人はいませんし、人は失敗から学びます。
子どもたちも同じことです。
失敗が怖かったり恥ずかしかったりするのは、失敗を生かす方法を知らないからです。

失敗を生かすポイントは3つです。

1失敗を当たり前にする
2失敗を学ぶチャンスにする
3失敗を乗り越える

それでは、子どもたちにどのように指導していけばよいのかを見ていきましょう。

 

1 失敗を当たり前にする

まず、学校ではどんどん失敗させることです。
失敗は隠したり恐れたりするものではなく、学ぶためには重要だと理解してもらいます。
そのために、失敗しても大丈夫だという安心感が必要です。

例えば、学べそうな失敗が起きたら、「ナイス失敗!」など、みんなで合言葉を決めるという方法もあります。
失敗をポジティブに捉え、成長マインドセットを促進することにつながります。
このように、失敗は当たり前で成長にとって不可欠なものだと実感してもらうのです。

2 失敗を学ぶチャンスにする

「ナイス失敗」があれば、「バッド(悪い)失敗」もあります。
そこで、「ナイス失敗」の例や基準を見つけていく活動も大切になります。
例えば、「わたしのナイス失敗例」を、みんなで共有する活動です。
教師は、「なぜナイス失敗なのか」を子どもに尋ね、その理由を価値付けていくのです。

失敗なら何でもいいと言うわけありません。
例えば、以下の失敗は、どちらがよい失敗でしょうか?
・算数の問題で、今まで習った方法を使って計算したが、不正解となってしまった場合。
・算数の問題で、焦って見直しもせずに、不正解となってしまった場合。

学ぶチャンスがある失敗は、上の失敗です。
下の失敗は、ただのサボりです。
つまり、学ぶチャンスがある不正解に着目しているのが、「ナイス失敗」ということです。

しかし、どんな失敗だとしても、罰やペナルティーはありません。
不正解や失敗を、正解にしたり成功にしたりする方法を学級で話し合っていくことが大切です。

3 大人が解決しない

子どもたちがつまずいた時こそ、それを乗り越えるよいチャンスです。
そこで大切なのは、大人が問題を解決しないことです。
なぜなら、子どもが失敗を乗り越えるチャンスを奪ってしまうからです。

失敗から学ぶには、子ども自身が解決していくことが大切です。
ここで、大人が解決してしまったり、もしくは、失敗を失敗のままにしてしまったりすると、子どもは成長しません。
大人は直接的に問題を解決はしませんが、子どもが失敗を乗り越えるサポーターになる必要があります。

それでは、どのようにサポートしていけばよいのか見ていきましょう。

 

② 失敗を乗り越える

子どもが失敗を乗り越えるためのサポートとして、5つのポイントがあります。

1 3人に聞いてダメなら、先生に尋ねる
2 正解が決まっていない質問
3 振り返りノート
4 予測アクティビティー
5 失敗修理屋さん

それでは、1つずつ見ていきましょう。

1  3人に聞いてだめなら先生に尋ねる

困ったことがあれば、子どもたちはまず3人の友だちに相談する約束を決めます。
そうすることで、子どもたち同士で協力しあって問題を解決するようになります。
もしくは、自分の失敗を自分で振り返り、失敗や間違いについて考え、自己解決できるかもしれません。

どうしても解決しないときは、先生の出番です。
そこでも直接的に問題を解決するのではなく、子どもたちの力で解決できるようなサポートを心がけます。

2 正解が決まってない質問をする

困っている子どもたちにとってヒントになりそうな、正解が決まっていない質問をいくつか考えておきます。
例えば、子どもたちには失敗した原因とそれを治す方法を考えさせる質問です。

・どうしてこうなったんだと思う?
・他にどういう方法があるかな?
・また同じ失敗しないためにはどうすればいい?

質問した後は、子どもたちが考える時間をじっくり設けます。
最初はなかなか発言してくれず、つい正解を言ってしまいたくなるかもしれませんが、我慢です。
もし、どうしても話してくれないときは、他の質問を問いかけてみましょう。

必ず子どもたちの心の中に答えはあります。
子どもたちを信じて、正解を言うのを我慢し、じっくり待ちましょう。

3 振り返りノート

学習を振り返らせる時間をとります。
毎時間でも、1日1回からでも、短い時間でもいいです。
うまくできたことやできなかったことを文章にさせることで、立ち止まって考える習慣をつくります。

振り返る習慣を身に付けることで、自分や他者と向き合う時間が増え、よく考える力がつきます。
また、振り返る過程で新しい発見が見つかり、失敗を乗り越えるヒントや解決策になることもあります。
ここでも、先生は答えを言ったり書いたりするのではなく、あくまでサポートの役割に徹します。

4 予測アクティビティー

事前につまずきそうなところを予測する活動です。
活動を行うときや問題を解くときに、どこで失敗が起きそうかを事前に考えます。
そうすることで、失敗への心構えができるため、安心して活動することができます。
また、失敗しても、対策を考えているので、失敗を乗り越えやすくなります。

5 失敗修正屋さん

実際に合った失敗や場面を想定して、失敗を成功にする方法を考える活動です。
また、素晴らしい失敗(ナイス失敗)を見つけたら、すぐに行うことができます。
子どもたちに、どこで間違ってしまったかのか、どうすれば正解にできるかを尋ね、解決方法を話し合います。

予測アクティビティーのように、事前に想定していなかった失敗にも対処する力を高めることができます。

 

③ 失敗を授業で生かす

失敗が役立つことを、「生産的失敗」と言います。
授業における失敗が、子どもたちの学力を高めたり、人間関係を良好にしたりします。
カプールという研究者のシンガポールの学校での実験が、それを証明しています。

実験では、2つのグループに分けた子供たちに同じ算数の問題を与え、それぞれに異なる指示を与えた。
1つ目のグループには、問題の解き方を詳しく説明し、フィードバックを与えた。
逆に2つ目のグループには、問題の解き方を教えず、調子に聞くのではなく子供たち同士で協力し合うように伝えた。
グループは、教師の助けもあり問題を正しく解くことができた。
それに対し2つ目のグループは、教師の助けは全くなく、問題に正解することができなかった。
ところが、2つ目のグループの方がアイディアや方法問題のことについて話し合う時間が長かったことがわかった。
そして最後に、両方のグループに対し、学んだ内容のテストを実施したところ、2つ目のグループの方が成績が良かった。

子どもたちは、正解にたどりつくために、苦労することで問題について深く考えるようになったのです。
次にまた似た問題に直面したときに、努力して得た知識を応用することができるようになります。
その時は苦しくても、生産的な苦労は、より深い学習内容や問題の解き方の理解に結びつくのです。
そして、その苦労を共有した仲間との信頼関係が構築されていくのです。

生産的失敗を授業に取り入れるコツ

1 問題は、意欲を失わせない程度に難しい

2 様々なアイデアを出せるよう、課題の解き方が複数ある。正解する方法が1つしかないのは良くない。

3 新しい挑戦を入れる。予備知識を入れつつも、予備知識だけで問題が解けてしまってはダメ。

4 自分たちの考えや方法について詳しく説明する機会を設ける。

5 問題の良い時と悪い時とかの両方を気にする機会を設ける。

6 課題は、子どもたちにとって重要で意欲を掻き立てる内容。

わざと失敗させることが子どもたちにとって素晴らしい学びの機会になります。
特に、算数は、生産的な失敗の仕方を学ぶのにちょうど良いです。
既習事項を生かしやすく、系統性がはっきりしているからです。
生産的な失敗を促す課題の6つの特徴を念頭に置き、授業を構成してみましょう。

<まとめ>

大人は、子どもたちにいっぱい失敗させましょう。
失敗は誰にでもあることで、恥ずかしいものでも恐れるものでもありません。
失敗をいくつも乗り越える経験をさせることで、子どもたちは成長していきます。

人は、失敗から多くを学ぶのです。

<参考>

もっと詳しく知りたい方はこちら↓
【あなたはどっち?】成長マインドセットと固定マインドセット、一流の学習者に求められる大前提とは

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