学級経営がうまくいかない先生に大切なこと(7月)
▼ こんな悩みありませんか?
・ 学級経営のコツが分からず、不安になる
・ 子どもたちのやる気を引き出そうとするものの、なんだか空回りしている
・ いろんな方法は試してみるものの、どれもしっくりこない
こんな悩みを解決し、1年間、学級経営を楽しく行い、子どもたちの力を伸ばす方法をご紹介します。
4月から3月まで、どのような流れで学級経営を行えばよいかを、4月から順にお伝えしていきます。
今回は、7月の学級経営についてです。
以前の記事はこちら→ 学級経営がうまくいかない先生に大切なこと(6月)
<本記事の内容>
「学級経営がうまくいかない先生に大切なこと(7月)」
① 好きじゃない大人から子どもは学べない
② 子どもが信じる大人
③ 子どもが育つ教室
本記事を書いている僕は、現役の小学校教師でありながら、中学生~高校生まで幅広くサポートするフリースクールも運営したり、全国から集まる教育関係者のオンラインサロンオーナーも務めたりしております。
また、5年間で1000冊以上の本を読み、教育や人間関係、モチベーションについて、今も学び続けています。
今回は、これらの経験を基にした記事を書いていきます。
結論から述べると、「自分は価値ある人間だ」ということを、子どもたちに教え、実感してもらうことです。
それでは早速、読み進めていきましょう(^O^)/
① 好きじゃない大人から子どもは学べない
「子どもは好きじゃない大人から学べない」
これは、様々な研究によって裏付けられています。
大人と子どもの関係が良好な場合、以下のような効果があるようです。
・学習意欲の向上
・学習能力に対する自信の向上
・成績の向上
・子ども同士の人間関係がよくなる
つまり、子どもの学習態度、成績や人間関係によい影響があるということです。
それでは、子どもが信頼する大人とは、どんな大人なのかを見ていきましょう。
② 子どもが信じる大人
子どもが信頼する大人は、以下の5つの特徴があります。
1子どもたちは、あなたが彼らの能力を信じていることがわかっている。
2子どもたちは、あなたを人として尊敬し親しみを持っている。
3子どもたちは、あなたにフィードバックを求め受け入れている。
4子どもたちは、成績より成長する方が重要だということをわかっている。
5子どもたちは、あなたといると安心できる。
子どもに信頼してもらうには、まず、大人が子どもを信頼することが大切です。
大人が子どもの力を信じ、尊敬することにより、子どもは安心し、フィードバックを受け入れるようになるということです。
③ 子どもの教室
「環境は人をつくる」という言葉があります。
教室の環境や教師の行動は、子どもの成長を大きく左右します。
教室には、大きく3つの種類があります。
・子どもたちを甘やかす教室
・子どもたちを切り離した教室
・子どもたちを育てる教室
もちろん、よいのは子どもたちを育てる教室です。
それでは、それぞれどんな特徴があるのか見ていきましょう。
子どもたちを甘やかす教室
1悪いことは見逃してもらえ、特にペナルティーを与えられない。
2子どもたちは自分たちの好きなようにさせてくれる先生が大好き。
3誰にでも苦手教科もあるしそれは仕方ないと教師が思っている。
4子どもたちは自分では何もできないため常に手取り足取り教えなければならない。
1・2は、自由と規律をはき違えています。
3・4は、固定マインドセットの考え方で、子どもたちに対する信頼に欠けています。
子どもたちを切り離した教室
1間違いはペナルティーの対象となり点数を引かれる。
2子どもたちにとって教師は独裁的な門番のようだ。
3テストの点数さえよければ他どうでも良いと教師が思っている。
4子どもたちは教師の言う通りにする。それができない子は聞き分けが悪い子。できる子はいい子とみなされる。
1・2は、規律ではなく罰のシステムで、子どもたちのチャレンジ精神を奪います。
3・4は、子どもたちを道具のように扱い、1人の人として見ていません。
子どもたちを育てる教室
1失敗は学習する良い機会として捉えられている。2度目3度目のチャンスが与えられる。
2子どもたちは挑戦するよう励まし必要な時は助けてくれる先生が好き。
3誰でも努力と練習で何でも上達できると教師が思っている。
4子どもたちは、自分で自分の学習を管理し挑戦することが推奨されている。
5教師は子供たちの手伝ったり導いたりするのが役目だ。
1~5はすべて、成長マインドセットの考え方です。
子どもたちのチャレンジを応援し、努力や過程を奨励していきます。
このような教室では、教師と子どもの関係がよく、子ども同士の関係性もよくなり、学業も成果が出ます。
<まとめ>
よりよい学級、成長マインドセットの学級をつくるためには、良好な人間関係の構築が大切です。
言葉としてだけではなく、教室の環境や大人の行動が、子どもの成長を左右します。
つまり、子どもたちが「自分は価値ある人間だ」ということを実感できる環境を整えながら、行動していくことが大切だということです。
<参考>
もっと詳しく知りたい方はこちら↓
「【あなたはどっち?】成長マインドセットと固定マインドセット、一流の学習者に求められる大前提とは」
<合わせて読みたい記事>
→ 「【厳選】たったこれだけ!チェックすべき教育書【経験年数別】」