学級経営がうまくいかない先生に大切なこと(9月)
▼ こんな悩みありませんか?
・ 学級経営のコツが分からず、不安になる
・ 子どもたちのやる気を引き出そうとするものの、なんだか空回りしている
・ いろんな方法は試してみるものの、どれもしっくりこない
こんな悩みを解決し、1年間、学級経営を楽しく行い、子どもたちの力を伸ばす方法をご紹介します。
4月から3月まで、どのような流れで学級経営を行えばよいかを、4月から順にお伝えしていきます。
今回は、9月の学級経営についてです。
以前の記事はこちら→ 学級経営がうまくいかない先生に大切なこと(8月)
<本記事の内容>
「学級経営がうまくいかない先生に大切なこと(9月)」
① 「いい子だね」はダメ
② 子どもが失敗したときどうする?
③ 曖昧な褒め方はダメ
本記事を書いている僕は、現役の小学校教師でありながら、中学生~高校生まで幅広くサポートするフリースクールも運営したり、全国から集まる教育関係者のオンラインサロンオーナーも務めたりしております。
また、5年間で1000冊以上の本を読み、教育や人間関係、モチベーションについて、今も学び続けています。
今回は、これらの経験を基にした記事を書いていきます。
結論から述べると、「能力に注目するのではなくプロセスに注目する」ことが大切です。
それでは早速、読み進めていきましょう(^O^)/
① 「いい子だね」はダメ
「いい子だね」と褒めてもらったら、うれしいですよね。
しかし、「いい子だね」は、いい褒め方ではありません。
「いい子」というのは、その子の能力を褒めているからです。
能力を褒めることは、自己効力感は傷けることにつながります。
これにより、子どものチャレンジ精神をや失敗から立ち直る力を奪うことにつながります。
なぜなら、子どもの脳は、反対の言葉も考えるようになっているからです。
つまり、「いい子」と言われたら、反対の「悪い子」も想像してしまうのです。
子どもたちはみんな、「悪い子」にはなりたくないのです。
そのため、大人の顔色をうかがったり、周りを気にしたりしすぎるようになるのです。
したがって、褒める際には、能力を褒めるのではなく、過程や努力を褒めることが大切です。
結果に至るまでの方法や過程を褒めるのです。
事はなかったりする。
それでは、具体的な例を見ていきましょう。
能力を褒める
×算数の才能があるんだね
×頭が良い子
×いい子
×笑いの天才だね
×文才があるねプロセスを褒める
〇この問題は少し簡単みたいだったね。もっと脳を頑張らせる問題に挑戦してみようか。
〇問題を解くのにいろいろな方法を試していてすばらしいね。
〇お願いしていないのに、お絵描きコーナーをきれいに片付けてくれてありがとう。
〇がんばったのが伝わる絵がかけたね。
〇工夫して書いたことがわかるいい文章だね。
このように、才能や能力を褒めるのではなく、方法や過程を褒めることが大切です。
これにより、子どもたちは、チャレンジを失うことなく、成長し続けることができるようになります。
② 子どもが失敗したときどうする?
子どもが失敗したときのフォローは難しいですよね。
失敗したときも、褒めるときと同様です。
能力ではなく、プロセスに注目した言葉かけが大切です。
それでは、具体的にどのような声かけなのか見ていきましょう。
能力に注目
×大失敗だね。
×頑張ったみたいだけど、それじゃあまだまだだね。
×ピアノは向いてないんじゃないかなぁ。
×悪い子ね。プロセスに注目
〇その方法では無理みたいだけれど他にどんなやり方があるかな。
〇目標は達成できなかったけれど何を学べた?
〇がんばって。いつか必ずできるようになるよ。
〇間違ったことをしちゃったね。次はどんなふうにすればいいかな?
3 曖昧な褒め言葉はダメ
「すごいね!」「素晴らしい!」「よくやった!」
たしかに、努力や過程を褒めているつもりかもしれません。
しかし、意味が曖昧なせいで、子どもたちには伝わっていないことがあります。
具体的にどんな取り組みが、どんなプロセスがと言う具体例を添えることが大切です。
曖昧な褒め言葉
▲最高
▲すばらしい
▲よくできました
▲すごい
具体的な褒め言葉
〇今回の分数の課題ではよく頑張っていたね。
〇わかりやすい作文が書けたね。
〇ダンスの発表会、お疲れ様でした。すごく頑張って練習してきたのが伝わってきたよ。
〇良い方法だね。とても工夫された解き方だと思うよ。
また、子どもたちもお互いに褒め合えるようになるとよりよいです。
子どもたちは能力に注目しがちです。
能力ではなく、プロセスに注目するように変えていく声かけが大切です。
能力に注目
×私は大きい桁の割り算はできない。
×学級で1番頭が良いのは〇〇君だ。
×私にはこの問題は難しすぎるプロセスに注目
〇あなたはまだ長いわり算が苦手なだけ
〇今回のテストで、〇〇君が良い点数を取っていたね。どうやって勉強したのか聞いてみようよ。
〇難しいのはいいことだよ。学んでいる証拠だよ。
最後に、褒めるよりももっとよいことは、子どもと一緒に活動することです。
目標を達成した後に過程を褒めるだけではなく、目標を達成するべく頑張っていることを一緒に行ってあげるです。
もし一緒に活動できるときは、子どもの頑張りを見ながら声かけをしてあげるとよいでしょう。
▼もっと詳しく褒め方を知りたい方はこちら
→ダメな褒め方、正しい褒め方
<参考>
もっと詳しく知りたい方はこちら↓
「【あなたはどっち?】成長マインドセットと固定マインドセット、一流の学習者に求められる大前提とは」
<合わせて読みたい記事>
→ 「【厳選】たったこれだけ!チェックすべき教育書【経験年数別】」