【徹底攻略】学級崩壊の原因(魔の6月)兆候診断7選【生活面】

<本記事の内容>
【徹底攻略】
「学級崩壊の原因(魔の6月)兆候診断7選」
【生活面】

① はじめに
・ 魔の6月とは
・ なぜ6月なのか
② 兆候診断7選(生活面)
③ さいごに

 ① はじめに

学級崩壊(魔の6月)はすでに始まっているかもしれません。
というのも、学級崩壊はいきなり現れるものではないからです。
普段の積み重ねがじわじわ効いて起こるものだからです。
つまり普段から兆候を察知し、対処していくことが大切です。

1学期の場合、6月に崩壊が起こりやすいです。
そのことから、「魔の6月」と言われることがあります。
「黄金の〇日間」や「3:7:30の法則」は聞いたことがあるかもしれません。

正直これだけでは物足りないです。
積み上げてきたものを「継続」していくことに意味があります。

なぜなら最初の〇日間や1か月は、「様子見」だからです。
先生も子どももお互いを探り合う期間ということです。
またGWが過ぎれば、3:7:30で積み上げてきたものは子どもたちの中から剥がれ落ちることもあります。
その剥がれ落ちた1か月を見逃す人が多いために、6月が「魔」になってしまうのでしょう。

そして6月は梅雨が重なります。
じめじめしたり外で遊べなかったりとストレスが溜まることも原因になります。

そういった意味で、最初の1か月がすべてではないということです。
ではどうすれば、崩壊を防げるのか?

教師が崩壊の兆候の芽を摘むことです。
そして教師が率先して行動するということです。

子どもたちはよく見ています。
授業の力量もたしかに大切です。
しかしそれ以上に、人として信頼できるかを見ています。

では、どういった兆候があるのか?
どのように兆候の芽に対処していけばいいのか?
これらを見ていくことにしましょう!

その前に、簡単に僕の紹介を挟みます。
(知っている方は ②兆候診断7選(生活面) に飛んでください)

本記事を書いている僕は、このような人間です。

・親子オンラインスクール「cocowith共同代表
・全国から集まる教育関係者のオンラインサロンオーナー「No name school

「密にならないクラスあそび120」を出版(Amazon教育書ランキング2部門で1位を獲得)

そして5年間の教員生活で、以下のような実績もあります。

・文科省指定教育課程特例校勤務(2014~18年)
・地区教育論文最優秀賞(道徳)
・県、地区代表研究発表(算数・外国語)
・市研究会常任理事(算数)
・学級崩壊立て直し
・原稿執筆(フォレスタネットvol.3「5年生算数『割合』」)

さらにクラスでは、数々の実践を行なってきました。

・クラス会議(赤坂真二先生)
・成長ノート、価値語、褒め言葉のシャワー、会社活動(菊池省三先生)
・『学び合い』(西川純先生)
・振り返りジャーナル、教室リフォーム(岩瀬直樹先生)
・教室内通貨(沼田晶弘先生)
・学びの個別化、協同化、プロジェクト化(苫野一徳先生)
・徹底反復、集中速習(隂山英男先生)
・けテぶれ学習法(葛原祥太先生)
・流動型『学び合い』(高橋尚幸先生)

SNSで見られる大体の実践の経験はありますし、ノウハウもお伝えすることができます。

ということで、このような経験を踏まえた記事を書いていきます。

② 兆候診断7選(生活面)

【生活面】

(1)時間ルーズ
(2)ゴミが目立つ
(3)健康観察で目が合わない
(4)机が並んでいない
(5)靴が並んでいない
(6)棚が汚い
(7)提出物がそろわない

逆にここさえ押さえていれば崩壊は防げるということです。
それでは早速、順番に見ていきましょう。

【生活面】

(1)時間にルーズ

時間は子どもだけでなく教師もです。

必ず守らないといけないのは、授業時間です。
始業はもちろん、終業も確実に守ること。
チャイムが鳴ってからの授業は即止めるべきです。

集中力の問題もあります。
しかしそれ以上に時間延長は信頼を落とす行為です。
職員会議が校長の権限により急遽延長になったときの気分と同じです。

定刻を確実に守りましょう。
しかしどうしても時間を守れないときもあるでしょう。
そのときは必ず、理由の説明をします。

事前に説明できるときはいいですが、事後の場合は素直に謝ることも大切です。

子どもたちが時間にルーズになるのは、教師の影響です。
教師が「時間は大切」という価値観を伝え続けることが重要です。
そして口だけではなく、行動で示していくことが大切です。

(2)ゴミが目立つ

ゴミが目立つのは崩壊直前かもしれません。
割れ窓理論」と似ています。
ゴミを放置すると荒れていくのです。

大切なのは、教師が率先して行動することです。
「拾いなさい」ではダメです。
教室はみんなのものです。

先生も子どもも共に良い環境をつくっていくのです。
子どもが拾っているのを見かけたら、積極的に価値付けましょう。
「ありがとう」の一言が大切です。

小さいこともかもしれません。
しかしこういった積み重ねが信頼関係をつくっていくのです。

ここからは感覚の話になるのですが、
汚い部屋ときれいな部屋、どっちで学びたいですか?

僕はきれいな方がいいです。
汚いと学びづらいです。
空気もよどみます。

なので、仕事終わりには教室をきれいにする習慣を付けたいです。
次の日を気持ち良く迎えることができるでしょう。

 

(3)健康観察で目が合わない

意外と見逃しがちなポイントです。
「はい元気です!」と返事練習をする時間ではないのです。
子どもの体調や状態を把握するための時間です。

ここで目が合わないときは、「何かありそう」と思った方がいいです。
目が合わないことが直接的に崩壊にはつながりません。

しかし「何かありそうだ」と感じ取れない教師の感覚が危険です。
信頼関係が構築できていればだいたい目が合います。
そこで普段と違う様子であることに気付くこと。
そして気にかけてあげることが大切です。

そういった心遣いが子どもとの信頼関係構築につながるのです。

(4)提出物がそろわない

家庭環境の事情を除き、ルーズにはできないところです。
「ちょっとくらい」が後でボディーブローのように効いてきます。

気を付ければ守れることを守らないのは、怠け・だらけです。
決められた期限は守るを徹底しましょう。
もし守れなかった場合や守れそうにない場合は、
理由や事情を説明するというルールをつくっておくといいでしょう。

(5)机が並んでいない

ここからは当たり前の話になります。
学級全体で協力すれば、確実に達成できます。
「凡事徹底」です。
当たり前のことを当たり前にやる。

そういったことをおろそかにし始めるのは、荒れの兆候です。
授業始めや下校時にチェックする習慣をつけましょう。

また、机がバラバラに乱雑になることはあまりないと思います。
もしかすると、休み時間の過ごし方に問題があるかもしれません。
例えば、教室で走り回るなど不適切な過ごし方をしている可能性もあります。

なので、机が並んでいないという1つのサインは、荒れを察知する兆候になるのです。

(6)棚が汚い

かばん棚の整理整頓も大切です。
(5)と理由は重複しますが、こちらも凡事徹底です。
少し気を付ければできることです。
それを疎かにし始めるのは、荒れの兆候と考えられます。

自分のものを大切にできなくなっている心の状態です。
子どもたちの中に、心の余裕がなくなっているかもしれません。
そして教師も同様です。
すぐ見えるにもかかわらず、気付かないのは心に余裕がなくなっている証拠です。

かばんの向き、かばんに置いていいもの、ダメなもの。
年度当初に確認しておくといいです。

たまにですが、かばん棚に不要物を隠している子もいます。
こういったルール違反は荒れにつながります。
見つけ次第、すぐ対処しましょう。
机の引き出しも同様です。

(7)靴のかかとがそろっていない

こちらも(6)同様です。
少し気を付ければできることです。

 

そして靴は、隠されたりいたずらされたりしやすいです。
教室外であるため管理が行き届きにくいこともあるでしょう。
登校時、昼休み後など靴箱をチェックする習慣をつけましょう。

トラブルの芽は事前に対処しておくといいです。

まとめ

(1)時間ルーズ
(2)ゴミが目立つ
(3)健康観察で目が合わない
(4)机が並んでいない
(5)靴が並んでいない
(6)棚が汚い
(7)提出物がそろわない

いかがだったでしょうか。
「ちょっとくらい」が荒れを招くことがあります。
なので、子ども同士でもチェックする習慣をつけましょう。

そして何より、これらは即効性があります。
「できる」「やれる」と自信を高めやすいです。
自己効力(肯定)感を育むのに役立ちます。

したがって、予防的観点からも押さえておきたい項目です。

③ さいごに

「ゆるく→厳しく」の指導は、反感を招くことが多いです。
崩壊を防ぐためには、「厳しく→ゆるく」が無難でしょう。
「厳しく」というのは、怒ったりしかり倒したりすることではありません。

価値観」を伝え続けることです。
大切にしていくことを貫く姿勢です。

なので、4月から目くじらを立てる必要はありません。
年間を通してじっくり醸成していくイメージです。

最初から肩肘に力を入れすぎなくても大丈夫です。
気付いたら、子どもたちと一緒に修正していく姿勢を大切にしてください。

先生も大切な学級の一員であることを忘れずに。
自分も子どもたちも居心地の良い学級を目指してくださいね。

 

 ▼学級崩壊に先手を打ちたい方へ

僕は教員1年目に学年主任のクラスが崩壊しました。
怖くてたまらず頼ったのが、この2冊です。
こういうときはどうする?という声かけや対処法が満載です。

みなさんの健康と活躍を願っています。

未熟ながらのお節介をお許しください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

もし僕に何かできることがありましたら、遠慮なくご連絡ください。
→ 筆者連絡先(各種SNS)

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