【リーダー論】管理しない校長の任せるマネジメント(読書記録)
<本記事の内容>
【リーダー論】
「管理しない校長の任せるマネジメント」(読書記録)
① はじめに
② 本文③ さいごに
1 はじめに
校長や教務など立場のある、リーダー的ポジションの人だけが読む本ではありません。
学級のリーダーである学級担任こそ読んでほしいです。
「動く教職員」を育てていく学校改革の手法やマインドが書かれています。
本文の要点を抽出しながら、学級担任が「人を育てる」という視点も踏まえ紹介していきます。
紹介の前に、簡単に僕の紹介を挟みます。
(知っている方は ②本文 に飛んでください)
本記事を書いている僕は、このような人間です。
・親子オンラインスクール「cocowith」共同代表
・全国から集まる教育関係者のオンラインサロンオーナー「No name school」
・「密にならないクラスあそび120」を出版(Amazon教育書ランキング2部門で1位を獲得)
そして5年間の教員生活で、以下のような実績もあります。
・文科省指定教育課程特例校勤務(2014~18年)
・地区教育論文最優秀賞(道徳)
・県、地区代表研究発表(算数・外国語)
・市研究会常任理事(算数)
・学級崩壊立て直し
・原稿執筆(フォレスタネットvol.3「5年生算数『割合』」)
さらにクラスでは、数々の実践を行なってきました。
・クラス会議(赤坂真二先生)
・成長ノート、価値語、褒め言葉のシャワー、会社活動(菊池省三先生)
・『学び合い』(西川純先生)
・振り返りジャーナル、教室リフォーム(岩瀬直樹先生)
・教室内通貨(沼田晶弘先生)
・学びの個別化、協同化、プロジェクト化(苫野一徳先生)
・徹底反復、集中速習(隂山英男先生)
・けテぶれ学習法(葛原祥太先生)
・流動型『学び合い』(高橋尚幸先生)
SNSで見られる大体の実践の経験はありますし、ノウハウもお伝えすることができます。
ということで、このような経験を踏まえた記事を書いていきます。
② 本文
本文を要約すると、
「任せる」ことで、教職員が変わり子どもが変わる。そして、みんなが幸せになる
ということです。
そのために、どんなマインドやスキルが必要なのか。
実際にどのような改革を行い、実現してきたのか。
6つの章に分けて、説明されています。
〇 任せるとは?
〇 「任せる」校長になろう
〇 学校改善マネジメントの進め方
〇 教職員との信頼関係はどう築く?
〇 「任せる」ために校長がしていること
〇 「任せる」ための校長マインド
〇「任せる」とは?
「待つ、見守る、我慢する、手放す、認める、褒める、信頼する、感謝する」
これらを大切にしているそうです。
〇 「任せる」校長になろう
「校長がいなくても平気」を目指しています。
大切にしている「任せる」視点を5つ抜き出しました。
・ あなたはどうしたいか?を尋ねる
・ フィードバックを丁寧に
・ プレイヤーから抜け出す
・ 今と1年後を見据える
・ 責任はすべて校長がとる
「人」を育てるという視点で、学級経営においても大切なことですね。
子どもも大人も、「任せられ、自分で決める」ことで成長していくということです。
〇 学校改善マネジメントの進め方
「ビジョンの共有」をベースにマネジメントしているようです。
具体的な手法としては、以下の通りです。
(職員会議で実践されている例)
・ これまでに実現している子どもの姿を出し合う(20分)
・ 目指している子どもの姿を出し合う(20分)
・ 付箋で意見をカテゴリー分けして、キーワードを見つける(10分)
・ 全体に向け、グループでキーワードを発表する(5分)
・ キーワードを整理し、学校教育目標で目指す子どもの姿を、教務から提示する(5分)
クラスで学級目標を決定する際にも、この手法は役立ちます。
ビジョンは行動指針になります。
「任せる」マネジメントでは、目標とはずれた行動が起きるのでは?という心配があるかもしれません。
目指す方向性(ビジョン)が共有されていれば大丈夫です。
〇 教職員との信頼関係はどう築く?
「本音で語れる」ことを大切にしているようです。
そのために、校長室をcafe化しているようです。
言いたいことを語れる安心感やリラックス感がつくられるようです。
①上機嫌でいる
②文句ではなく提案を
③ミスを認める
「ケア」の視点で、お互いが支え合う風土と関係性を大切にしているようです。
学級でも、「安心感」がベースに子どもたち同士の信頼関係が構築されます。
〇「任せる」ために校長がしていること
「サーバントリーダーシップ」(献身的リーダーシップ)を大切にしています。
あれこれ指示や命令はしません。
献身的な支持者になれるよう行動しているようです。
その際大切にしていることは、「ポジティブで未来志向」。
普段の会話の際には、以下のように。
・うれしかったこと
・もっと喜んでもらえたのにという反省
・どうしたら喜んでもらえるか
面談の際には、以下のように。
・目的とゴール確認
・相手への承認
・話題、悩みのヒアリング
・フィードバック
・今後に向けて
「相手8割、自分2割」の比率で会話を進めていきます。
話をするとき、どんなことを意識していますか?
自分がどういう風に話を聞いてもらえたら、うれしいですか?
きっと、子どもたちも同じ気持ちでしょう。
〇 「任せる」ための校長マインド
「自分の思い通りにしようとしない」ことを念頭に置いているようです。
一番大事なのは、相手が「何をしたいのか?」です。
それをサポートすることが大切です。
子どもたちが「何をしたいのか?」を知っていますか?
それをクラスで共有していますか?
「任せる」の第一歩は、相手を知ることから始まりそうですね。
3 さいごに
ここまで、校長の学校組織運営を学級経営に転用してお伝えしてきました。
学級経営にもすべて応用できそうではないですか?
経営は管理ではありません。
ぜひ、学級経営にも、「任せる」視点を取り入れていってほしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
▼本
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